好きって言うまで離さねぇ。



俺は自分にそう言い聞かせて侑梨の部屋へ向かう。



───コンコン



一応ノックしてみたが、返事がないってことは寝ているようだ。



「…入るぞ?」



声を掛けながら入ると、部屋の隅に置いてある広いベッドにすやすやと眠る侑梨の姿があった。



気持ち良さそうに寝ているみたいだ。



それだけでフッと笑みが零れる。



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