好きって言うまで離さねぇ。
✿学校も同じなんてありえない -侑梨Side-
「───…様、侑梨様!」
……もう朝か。
誰かに起こされて目を覚ます。
まだ視界がぼんやりとしてるけど意識はある。
もう起きてるのに、メイドの彼女はまだ私を強く揺すっている。
「──…お、起きてるってば!」
私はガバッと勢いよくベットから起き上がって言った。
「す、すみません、侑梨様。うなっておられたので……つい」
申し訳なさそうに眉を寄せるメイドの彼女。