好きって言うまで離さねぇ。



「……えっ!?」


果世は目を丸くして驚いて、次は鞄を落としそうになっている。


私が結婚したくないって言った時より驚いてる。



「そ、それは……絶対ないと思うけど…」


………へ?


何でそんなこと言えるの?



「……家同士の約束で結婚させるって本当にありえるのかな…?」



私がつぶやいた小さな声は果世に聞こえなかったみたい……



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