好きって言うまで離さねぇ。
俺の言葉が聞こえなかったのか、そう尋ねてきた皐。
そんなの……
「行くに決まってんだろ」
俺のおもちゃに手ぇ出すなんて、バカだろ。
侑梨に変なことしたらタダじゃおかねぇ。
「場所は体育館裏だからな!」
すでにイスから立ち上がりドアへ向かっていた俺の背中に皐の声が届いた。
何で知ってんだ…?
でもこの際気にすることなく、俺は急いで体育館裏へ向かった。
「冬哉のなに?」
いきなり聞こえてきた言葉。