好きって言うまで離さねぇ。



私は急いで靴を脱ぐと、お母さんの後ろに隠れるように立った。


玄関は3人くらい余裕で入るけどやっぱりなんだか恐れ多くて…!



「もうっ、侑梨!ちゃんと挨拶しなさい!」


隠れてホッとしたのもつかの間、お母さんが私を2人の前に突き出した。


な、なんかスゴく見られてる!?


……ひぃー…耐えられない……



でも、挨拶くらいしないと…!



「は、はじめまして。豊橋侑梨ですっ」



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