Teacher of the white robe
「…ってことで、行くか」
「どこへ?」
「蘭の家」
「な、なんでっ!?」
「ちょっと蘭のお母さんに伝えたいことが、あるんだ」
ママに!?
何を?おかしくない?
「よし、行くか!」
「ちょっ…!人の自転車…」
私の自転車のサドルにまたがる悠さん。
意味わかんないんだけど!
「ん。乗れよ」
「乗れよって…、私の自転車じゃん!」
「だって、こっちの方が早く着くでしょ?」
そ、そうだけどさ。
私の手からバッグを奪い、カゴにいれた。
そして、後ろに乗った。
「乗った?」
「うん」
「よっしゃ、出発」
ああ…。
何回目だろ?
悠さんの後ろに乗るのは。
ドキドキするけど、楽しくて…
二人乗りは不思議な感じ!