Teacher of the white robe
…それから…
蘭と正式に付き合うことになったことも言いに来た。
花火大会の日に…
『もしも、うちの娘と付き合うことになったら、いち早く、知らせてほしいわ』
って。
嬉しいことに、蘭のお母さんは俺と蘭が付き合うことを、望んでくれた。
「悠さん…?」
「ん?」
「ママに何を言うの?」
「ん、内緒」
「えー!ひどいよ」
「はは。お楽しみに」
「全然楽しみじゃない…」
ちょっとイジメてみた。
きっと、嫌なこと言われると思っているだろう。
「もういいや!入るよ?」
「おう」
「ただいまー!」
「お帰りなさい。…あらっ?」
「こんばんは…」
「悠羅くん!もしかして…」
「はい。花火大会の時に言われたことを、伝えに」
「あら!そうなのー?嬉しいわ」
「…え、なに?どういうこと!?」
焦っている蘭。
可愛くて仕方ない。
「上がって?今日もお父さん居ないけど、玲人ならいるから!」
「玲人さんいるんですか?」
「いるわよ!さぁ、上がって」
「お邪魔します!」
玲人さんいるとか!
嬉しすぎる。