Teacher of the white robe
【蘭side】
そうだ…。
お兄ちゃん、まだいるんだよね〜…。
なんか夫婦喧嘩してて、奥さんが子供連れて実家らしい。
だからって、家に居られるとうざい。
だけど、悠さんは嬉しそうだ。
リビングのドアを開けると、お兄ちゃんは椅子に座って、携帯をいじっていた。
「こんばんは!玲人さん」
「おうっ♪悠羅じゃん」
……とか言いながら、お兄ちゃんは私に抱きつく。
「おかえり蘭!」
「……」
うざいっつーの!本当に!
「悠羅くん、座って?」
「はい。ありがとうございます」
悠さんの隣に私は、座る。
「この間いただいたお菓子美味しかったです。ありがとうございました!」
「あら、良かったわ」
ママ、何かあげたのか!
全然知らなかった…。
あ!たしかにおっきめの袋持ってたかも…!
「それで…もう1つ言いたいことが…」
「うんっ♪」
ママは、ルンルン。
思い切り笑顔!
何で?
「蘭さんとお付き合いさせていただくことになりました」
…!!
悠さん!?
それを、言いに来たの?
な、何それ…。
嬉しすぎるじゃん!