Teacher of the white robe


【蘭side】


そうだ…。

お兄ちゃん、まだいるんだよね〜…。

なんか夫婦喧嘩してて、奥さんが子供連れて実家らしい。

だからって、家に居られるとうざい。


だけど、悠さんは嬉しそうだ。


リビングのドアを開けると、お兄ちゃんは椅子に座って、携帯をいじっていた。


「こんばんは!玲人さん」

「おうっ♪悠羅じゃん」


……とか言いながら、お兄ちゃんは私に抱きつく。


「おかえり蘭!」

「……」


うざいっつーの!本当に!


「悠羅くん、座って?」

「はい。ありがとうございます」


悠さんの隣に私は、座る。


「この間いただいたお菓子美味しかったです。ありがとうございました!」

「あら、良かったわ」


ママ、何かあげたのか!

全然知らなかった…。

あ!たしかにおっきめの袋持ってたかも…!


「それで…もう1つ言いたいことが…」

「うんっ♪」


ママは、ルンルン。

思い切り笑顔!

何で?


「蘭さんとお付き合いさせていただくことになりました」


…!!

悠さん!?

それを、言いに来たの?


な、何それ…。

嬉しすぎるじゃん!



< 140 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop