Teacher of the white robe


塾長のもとで、自分のバーコード
をスキャンして、座席表をみた。

あ。A3だ。

ちなみに後ろの端の席!

まだ、授業まで40分もある。

来るの早いなぁ。


「関本先生っ!」

「お、蘭」


…―キュン。

名前で呼ばれるのに慣れない。


「今日来るの早くね!?」

「ん?今日は学校早く終わった
からさっ♪」


だから、早く来たんだよ〜!

ま、目的は関本先生と話すため
だけどね。

私は、隣に座った。


「今日も暑いね〜」

「そうだな…」


もう夏休み終わって、夏期講習も
終わろうとしているのに、この
暑さね…。

でも、関本先生は爽やか〜。


「先生、汗かかないの?」

「いや、普通にかくよ?」


でも、サラサラしてるっていうか

爽やかっていうか…!

そういうの、ズルいよね!


「もうすぐ、夏期講習終わるな」

「うん…終わっちゃーう」


夏期講習は、いつも以上に先生の
授業が多くなるから良かったのになぁ〜。


「てかさ、何でさ、どの教科も
担当が俺なわけ?」

「え!……わかりやすいから!」

「…聞いてねぇくせに」


…あは。

何も言えないわー。


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