Teacher of the white robe
「…ごめん、あんな別れ方して。直接言わなくてごめん」
「…もういい」
「…え?」
「生徒だとしても好きなんでしょ?この子のことが」
私を少し見て言った。
「好きだよ。蘭のことが…」
「そっか…。そんな私に謝るときに手が震えるほど彼女を守りたいのね。それだけ彼女を好きなのね…」
「…うん」
「なら、いいわ。幸せにしてあげて。最初生徒と付き合ってるって聞いたから、本当に嫌だったの。おかしいじゃん、ってね。だけど…悠羅くんが本気なら…仕方ないかっ…」
元カノさんは泣き出してしまった。
「ご、ごめんなさい…気にしないで!ほら、これからどっか行くんじゃないの?早く行きなさいよ!」
「ああ。ありがと…。行くか」
「…え、うん!」
悠さんはスタスタ歩いていってしまった。
私は、ペコッと頭を下げた。