Teacher of the white robe
【悠羅side】
ついに明日か〜。
変に緊張しておかしくなりそう。
「悠さん、じゃあね」
「ん。さようなら〜」
一応、先生らしく。
塾長が側にいるからな。
「…あ。悠さん!!」
蘭が近づいてきて、小声で話す。
「ん?」
「…お母さんが、悠さんに会わせてって言ってたんだけど」
「…は?俺に?」
「うん…。明日、花火の前とか
空いてる?」
「…ちょっとわかんねぇや」
「…そっかあ」
「じゃあ、連絡するわ」
俺は、前から渡そうと思っていた
アドレスが書いてある紙を白衣
から取り出して渡す。
「これ…」
「皆にはもちろん内緒な。明日
連絡するから、帰ったら一度メールちょうだい?」
「うん、わかった♪」
「じゃあ明日な」
「はーい!」
ああ。
何でこんなに好きなんだろうか。
俺絶対おかしいよな。
相手は中学生だぜ?生徒だぜ?
…なのに、どんどん好きになる。
おかしい現象だ。