月宮天子―がっくうてんし―
宝玉は元々、天上界にあったものだった。
罪を犯した人間の魂を玉に触れさせることで、その罪に相応しい獣に姿を変え地上に戻す。第六天魔王の波旬(はじゅん)がその役目を担っていた。
あるとき彼は、ひとりの人間の女性に心を奪われる。その女性を裁くことができぬまま、彼は地上に留まった。そして、その女性と交わり、生まれたのが獣人。
獣人族は、すべてこの波旬の子孫なのだ。
波旬は大神島を神の島と称し、宝玉を手に自ら王と名乗り、島と周辺海域を支配した。
神から遣わされた月宮天子は、波旬の命とも言える宝玉を取り上げ、彼の力を封じ、大神島に結界を張る。
その月宮天子が地上で活躍するのに、大きな力となったのが宝玉であった。
宝玉――緑の翠玉(すいぎょく)・青の碧玉(へきぎょく)・黄色の黄玉(おうぎょく)・赤の紅玉(こうぎょく)、そして白の月光玉(げっこうぎょく)。
宝玉は持ち主である天魔王の波旬ではなく、月やその光の化身と言われる月宮天子に味方した。
その中で最も重要な役目を担ったのが、宝玉の中で最強の力を秘める月光玉。
これにより、波旬の力は大きく損なわれ、月宮天子に敗れたのだ。
罪を犯した人間の魂を玉に触れさせることで、その罪に相応しい獣に姿を変え地上に戻す。第六天魔王の波旬(はじゅん)がその役目を担っていた。
あるとき彼は、ひとりの人間の女性に心を奪われる。その女性を裁くことができぬまま、彼は地上に留まった。そして、その女性と交わり、生まれたのが獣人。
獣人族は、すべてこの波旬の子孫なのだ。
波旬は大神島を神の島と称し、宝玉を手に自ら王と名乗り、島と周辺海域を支配した。
神から遣わされた月宮天子は、波旬の命とも言える宝玉を取り上げ、彼の力を封じ、大神島に結界を張る。
その月宮天子が地上で活躍するのに、大きな力となったのが宝玉であった。
宝玉――緑の翠玉(すいぎょく)・青の碧玉(へきぎょく)・黄色の黄玉(おうぎょく)・赤の紅玉(こうぎょく)、そして白の月光玉(げっこうぎょく)。
宝玉は持ち主である天魔王の波旬ではなく、月やその光の化身と言われる月宮天子に味方した。
その中で最も重要な役目を担ったのが、宝玉の中で最強の力を秘める月光玉。
これにより、波旬の力は大きく損なわれ、月宮天子に敗れたのだ。