忘れ去られたキオク




過去のあたしが2人の少女に携帯を見せると、その2人も悲鳴に似た声をあげた。



高い声が耳に響いて、状況が掴めていないあたしの頭をさらにぐちゃぐちゃにさせる。



その間も、3人はキャーキャーと騒いでいて。



『ど...どうしよう!!』



『そりゃあ、もちろんのことをしないとっ!!椎菜!!』



『も...もちろんのこと、って!?』



あたし以外の2人の少女が顔を見合わせて、ニヤッとした。



...知ってる、この場面。



そう思ったと同時に、2人の少女が声を揃えて言った。



『『翔平センパイからの告白をOKするっ!!』』




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