忘れ去られたキオク




...言いたいことはたくさんあった。



翔平が、今日も「好きだよ」って言ってくれたこと。



翔平が、「椎菜以外、考えられない」って言ってくれたこと。



翔平が。 翔平が。 翔平が...。



いつも翔平のことばかりだったあたしが。



「時間がないってどういうこと!?」


「あたしをどこに連れてくつもり!?」


「避けてたこと、怒ってるの!?」


「てか、腕、痛いんですけど!!」



エルネストに叫んだ。



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