でこぼこ~君に出会えた奇跡~
「…おまえ、名前は?」
あれ?地震かな?
ごごごごって地面が鳴り響いてるような
気が…?
ははは、気のせいだよね~。
「名前はっつてんだろ」
ヒッィ!!
「私ですか!?
私は水野亜耶ですけど…!」
「あ、や?水野…亜耶……?」
え、なんか変か?
私の名前。普通にどこにでもあるような名前だと思うんですが…。
「まぁ、いい。
これから覚悟しとけよ、亜耶。」
えっ、ちょっと!
いきなり呼び捨て!?
「あーあ。あの子の人生、完璧に終わったよね。」
クラスメイトの誰かがそう言ったのを私は聞き逃さなかった。