再会‐8年越しの想い‐
「あの、ごめんね・・・・・・。私・・・・・・」

「謝る必要なんてないさ」

涙声の美月にそう言ってやる。

「・・・・・・っ!ありが・・・・・・とう・・・・・・」

やっと絞り出したような、声になりきってないような声。

美月からの言葉が途切れる。

俺の方も、中々次の言葉出てこない。

話したい事はたくさんあるはずなのに・・・・・・。

互いに携帯を握ったままの沈黙が続く。

傍から見たら滑稽に映るかもしれない。
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