再会‐8年越しの想い‐
「あのね・・・・・・」

今度沈黙を破ったのは美月。

「ん・・・・・・?」

「えっとね、唯からあの後の事聞いたの」

美月が走り去った後の俺たちと唯のやりとりだろうな。

よかった、ちゃんと伝えてくれてたとほっとした。

「そうか・・・・・・」

「すごく、嬉しかった」

「ああ」

「今度は、ちゃんとお話し、しようね」

「逃げるなよ?」

「うん・・・・・・」

自信なさげなか細い声。

それでも、美月自身から聞けた事。



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