lair
あたしはこの時、中二だった。
少しだけませてて、ヤンチャな方ではあったけど勉強とかは、人並みに頑張っていた。
ある夏の帰り道。
いつも通り先輩彼氏のたくみと帰っていたときだ。
「莉沙、俺らが一緒に帰るの今日で最後な。」
突然言われて理解できなかった。
「え?どうして?」
「俺、塾で知り合った南中の女子のことが好きになっちゃったんだ」
え?聞こえない
イヤだ
「ちょっと、え?」
「だからさぁ…」
やめて
「酷いよ…嫌だよ…」
頭が真っ白になった。
ついさっまで、キスまでしてきたじゃん。