水瓶座の隣人(TABOO)
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推測力と説得力に物を言わせて、のし上がった。
43歳、貯金なら十分すぎるほど。もうじきバツイチ、私は売れっ子占い師。
「マリアンヌ先生、局から苦情が来てます。水瓶座のラッキーパーソンは『隣人』が続いてるし、『右隣の隣人と一線を越えてしまおう』は、朝の情報番組の占いに向いてません」
助手のみぃ子ちゃんが呆れ顔で続ける。
「公私混同もいい加減にしないと、仕事を失いますよ」
パソコンのキーボードを弾いてみぃ子ちゃんは提案する。
「水瓶座のラッキーパーソンは『母親』に換えましょう、データベースで検索しても、まだどの星座にも使ってないし」
「嫌よ、みぃ子ちゃん。来週の水瓶座は、隣人と一線を越えよう、なの!」
「せめて、親密になろうにして下さい」
生ぬるい。
でも仕方ないわね、私は頷いて了解を示した。
そろそろだ。
テレビのボリュームを上げる。監修する朝の占いが始まった。
女子アナが、私が作成した星占いを読み上げる。
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