アンラッキーなあたし
すると、ルコ先生、ケロリとしか顔で、

「だって、あんだ。恋愛相談に乗る人が恋愛未経験者の処女っておかしいだろう?」

なんて、言うじゃあーりませんか。

えー!今さら?

くらくらした。目の前の魔女は、ただ単に思いつきでこんな発言をしたに違いない。要は、楽しんでいるのだ。

「さあ、どうする?」

魔女が意地悪な笑みを浮かべる。

どうするって、どうするって言われても…。

あたしに選択肢はなかった。

「や、やります」

あたしの答えを聞き、魔女は嬉しそうに目を細めた。
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