アンラッキーなあたし
「千葉よぉ。あんたどう責任とってくれんですか?」

「何の責任だよ…。さっきから俺のせい俺のせいって、俺が一体何したって言うんだよ」

わりばしでどつき回しの刑にあった千葉のワイシャツには、てんてんと醤油のシミがついていた。

けれど、クリーニング代なんて払ってやるものか。

「あたしが派遣切られたのも、借金したのも、その金盗まれたのも、そもそもあんたがね、あたしのパクリをちくったことからはじまってんだよ」

「誤解だ、桜庭。俺はちくっちゃいない。きっと他の誰かが…」

「うるさい!黙れ!全部お前のせいだ。うらめしやぁ」

もう、チャッキーでも幽霊でもどうでもよい。やけくそである。

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