アンラッキーなあたし
「とにかく、あたしたちは何もなかったでいいんですね?」

「おう、当たり前だ」

「本当ですね?」

「だから、そうだと言っている」

「信じていいんですね」

「ああ、信じろ」

ああ、よかった。でも、でも…。

あたしは最大の疑問を口に出してみる。

「では、なぜあたしたちは裸なんでしょう?」

「それは…俺にもわからない」

いやー!!!

「やっぱり、やっぱり何かあったんだ!だって、おかしいじゃないですか!裸なんてぇ」

あたしがわんわん泣くと、千葉が

「つうか、お前こそわかんねぇのかよ!お前処女なんだろ?何かあったなら体に違和感とかあるだろうが!」

と、叫んだ。
あ、そうか。一理ある。

あたしは冷静になると自分の体のあちこちにふれてみた。

違和感ナッシングー。
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