アンラッキーなあたし
「違和感、ないです」

敬礼!

「だろ?」

ようやく互いに顔を見合わせ、苦笑いした。けど…。

「じゃあ、なんで裸なんでしょう?」

振り出しに戻ってしまった。

あたしたちは再び無言になる。互いに失った記憶を取り戻そうと必死だ。だが、記憶はなかなか戻らない。お酒の力って、怖い。

そうこうするうちに、あたしはある考えにゆきついた。それは、実はやっぱり、あたしたちはやってしまったのではないだろうかという考えだ。

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