アンラッキーなあたし
「なんだ、それ?」
千葉が人形に気づく。
「きしょくわりぃもん持ってくるなよ」
あたしは、さっと人形を隠し、
「な、なんでもないですぅ」
思わず恵梨菜口調になってしまった。
「なんだよ、お前も気持ち悪りぃな」
まさか、自分専用の呪いの人形があたしの手の中にあるとは思いもしないのだろう。千葉はさほど気にとめるふうもなかった。
ふぅ、危ない、危ない。
これからお世話になる人に呪いとはあまりに失礼だとは思ったのだが、なんとなく、あたしはそれを捨てるタイミングを逃してしまった。
千葉が人形に気づく。
「きしょくわりぃもん持ってくるなよ」
あたしは、さっと人形を隠し、
「な、なんでもないですぅ」
思わず恵梨菜口調になってしまった。
「なんだよ、お前も気持ち悪りぃな」
まさか、自分専用の呪いの人形があたしの手の中にあるとは思いもしないのだろう。千葉はさほど気にとめるふうもなかった。
ふぅ、危ない、危ない。
これからお世話になる人に呪いとはあまりに失礼だとは思ったのだが、なんとなく、あたしはそれを捨てるタイミングを逃してしまった。