アンラッキーなあたし
「千葉さん、結構ワイルドなんですね。この前はヒョウで、今日はゼブラ。ターザンにでも憧れてんですか?」

ベッドは安息の場所でなければいけないのに、目がちかちかして、ちっとも心が休まらない。なぜこんなにもサバイバル感まんさいなのだろう?サバンナでライオンに食われるの夢でも見そうだ。

「ああ、それね。それは、モトカノの趣味だったんだよ」

千葉は苦笑いした。

「え?千葉さん彼女いたんですか?」

「二ヶ月前まではね。ここにいたんだ」

ふえー。知らなかった。リアル同棲相手だ。それじゃ、恵梨菜も脈なしだったわけだ。

「どうして別れちゃったんですかね?」

ついこんなことを聞いてしまうのは職業病だろうか?

「むこうに男がでたんだよ」

千葉はすんなり答えた。
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