アンラッキーなあたし
「桜庭。お前、すごいな。俺、びっくりしたよ」
「そうですか?」
「ああ。今まで女がどうしてこんなに占いが好きなのか分からなかったけれど、案外いいもんだな」
「でしょう?」
「ああ、それに、占ってるときのお前、まるで別人みたいだった。かっこいいよ」
かっこいい、か。褒められて悪い気はしなかった。そういえば、素顔のままで占いするのは初めてだ。それなのに、言葉はすいすいと出た。なんだ、あたしもやればできるじゃん。
「そっかー。復活かー」
本当にその子のことが好きだったのだろう。占いのあと、千葉は、ずっとご機嫌だった。
千葉が笑顔だと、あたしもなんだか嬉しかった。
でも、モトカノが戻ってくるまでに引越し資金をためなくてはいけないなぁ。
それを考えると焦る。あたしはいつも何かに追われている。
「そうですか?」
「ああ。今まで女がどうしてこんなに占いが好きなのか分からなかったけれど、案外いいもんだな」
「でしょう?」
「ああ、それに、占ってるときのお前、まるで別人みたいだった。かっこいいよ」
かっこいい、か。褒められて悪い気はしなかった。そういえば、素顔のままで占いするのは初めてだ。それなのに、言葉はすいすいと出た。なんだ、あたしもやればできるじゃん。
「そっかー。復活かー」
本当にその子のことが好きだったのだろう。占いのあと、千葉は、ずっとご機嫌だった。
千葉が笑顔だと、あたしもなんだか嬉しかった。
でも、モトカノが戻ってくるまでに引越し資金をためなくてはいけないなぁ。
それを考えると焦る。あたしはいつも何かに追われている。