アンラッキーなあたし

偏見と戦いながら悶々とするあたしに、千葉が、

「さっそく今週の日曜日に会いたいって言ってるぞ！」

「今週？！心の準備が…」

「準備なんかしてる暇があるのかよ？だいたいにしてな、お前、これを逃したらもう後はないぞ」

うっ…。そうだ、あたしには選択肢なんかないんだった。

「さあ、行ってこい！こんないい話しはもうない。何より俺の努力を無駄にするな」

どんと背中を叩かれた。

確かに、このチャンスを逃すわけにはいかない。でも、こんなイケメンがあたしを気に入ってくれるなんて、そんな少女マンガみたいなことが現実にあるものだろうか？どうしても腑に落ちないのであった。