アンラッキーなあたし
めっちゃ、優しい。
あたしは猛烈に感動していた。ハンサムで、優しくて、しかも気前がいいなんて。もう一生ついていく!
料理は目にも鮮やかで味も最高だった。なかでも、お肉。牛のヒレだかフィレだか知らないが、とにかく柔らかく、口の中で蕩けた。ついでに、あたしの心もとろとろになってしまった。口の中ではお肉がとろけ、目の前で微笑む男にあたしの心がとろける。
ああ、もう最高!
けど、こんな上手すぎる話ってある?
あたしの中でまた不安が芽生え始めた。
「土屋さん」
「うん?」
食事を終え、デザートのコーヒーが運ばれてくると、ようやくあたしは瞬に訊ねた。
「あなたみたいに素敵な人が、どうしてあたしなんかに会ってみようって気になったんでしょうか?」
あたしの質問に、瞬は、
「さくらさん、僕と一緒じゃ、楽しくないの?」
などと言い、悲しそうに目を伏せる。
そんなわけない。楽しいに決まっている。幸せすぎて恐いくらいだ。けど、この幸せが、あたしにはあまりにも不釣合いな気がしてならないのだ。
あたしは猛烈に感動していた。ハンサムで、優しくて、しかも気前がいいなんて。もう一生ついていく!
料理は目にも鮮やかで味も最高だった。なかでも、お肉。牛のヒレだかフィレだか知らないが、とにかく柔らかく、口の中で蕩けた。ついでに、あたしの心もとろとろになってしまった。口の中ではお肉がとろけ、目の前で微笑む男にあたしの心がとろける。
ああ、もう最高!
けど、こんな上手すぎる話ってある?
あたしの中でまた不安が芽生え始めた。
「土屋さん」
「うん?」
食事を終え、デザートのコーヒーが運ばれてくると、ようやくあたしは瞬に訊ねた。
「あなたみたいに素敵な人が、どうしてあたしなんかに会ってみようって気になったんでしょうか?」
あたしの質問に、瞬は、
「さくらさん、僕と一緒じゃ、楽しくないの?」
などと言い、悲しそうに目を伏せる。
そんなわけない。楽しいに決まっている。幸せすぎて恐いくらいだ。けど、この幸せが、あたしにはあまりにも不釣合いな気がしてならないのだ。