アンラッキーなあたし
「あの、松本さんでしたっけ?ご趣味は?」
顔を引きつらせながら、それでもどうにか話を盛り上げようと試みた。もしかしたら本当に虚弱体質なのかもしれないと、自分を納得させようとするのだが、まるまると太ったパピバラさんはコレステロール値以外、どこも悪くなさそうだった。
「ああ、趣味?」
せっかく話を繋げてやったのに、カピバラさんは、あたしが家事手伝いだと知った途端に冷たい。もうあたしへは用がないとばかりに投げやりだ。
こっちだって、癒しどころかイラつくカピバラ相手にするなんてまっぴらだ!という言葉をウーロン茶でごくりと流し込んだ。
「趣味は、ゲームとアニメとオタゲー」
「お、オタゲー?」
「知らないの?あの、アイドルとか応援するやつ」
突然、カピバラさんはなにやら上半身を激しく動かし、「なんちゃらそれそれ」とワンフレーズ叫んだ。丸いくせになかなか機敏な動きである。
やり終えたカピバラさんは、頬を赤く染め、額に玉の汗を浮かべていた。虚弱体質は嘘だと確信した。
顔を引きつらせながら、それでもどうにか話を盛り上げようと試みた。もしかしたら本当に虚弱体質なのかもしれないと、自分を納得させようとするのだが、まるまると太ったパピバラさんはコレステロール値以外、どこも悪くなさそうだった。
「ああ、趣味?」
せっかく話を繋げてやったのに、カピバラさんは、あたしが家事手伝いだと知った途端に冷たい。もうあたしへは用がないとばかりに投げやりだ。
こっちだって、癒しどころかイラつくカピバラ相手にするなんてまっぴらだ!という言葉をウーロン茶でごくりと流し込んだ。
「趣味は、ゲームとアニメとオタゲー」
「お、オタゲー?」
「知らないの?あの、アイドルとか応援するやつ」
突然、カピバラさんはなにやら上半身を激しく動かし、「なんちゃらそれそれ」とワンフレーズ叫んだ。丸いくせになかなか機敏な動きである。
やり終えたカピバラさんは、頬を赤く染め、額に玉の汗を浮かべていた。虚弱体質は嘘だと確信した。