アンラッキーなあたし
「俺の心配よりお前こそ頑張れよ?」

いつの間にか食べ終えた千葉が後ろに立っていた。

「ふぇっ?」

急いで目じりを拭う。泣いているのを見られたくなかった。

「ほら!彼氏作らなきゃいけないんだろ?」

え?彼氏?

「ア゛ーーー!忘れてたぁ!」

弥生の出現に気を取られたあたしは、ルコ先生との約束をすっかり忘れていたのだった。

「どうすんだよ!あと1ヶ月しかないぞ?あてはあるのかよ?」

「もう、そんな時期?時の流れるのって、早いですね」

「はぁ~。暢気だな。あてなんて、ないんだろ?なるべく協力はするけど最後は自分次第だからな?俺だっていつまでもお前の面倒見てらんないぞ?もしかしたら弥生が正式にここに住むかもしれないし…。」

千葉は笑って言った。

「そ、そうですよね~!アハハハ…」

あたしも笑った。だけど、鼻の奥がツーンと痛かった。
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