アンラッキーなあたし
「桜庭、最近いつも誰かとメールしてるけど…」
「もしかして、彼氏?」
メイク中だった弥生が割って入ってきた。あたしが黙っていると、
「えぇ~?さくらさん、彼氏出来たの?おめでとぅ!」
弥生は勝手に決め付け色めき立った。
仕事へ行く前の弥生は丹念に化粧をしていた。きちんとブローされた髪の毛に、細い足を強調するスリット入りのワンピースを着た弥生の美しさはこのうえない。女のあたしでも見とれてしまう。
そんな弥生を、千葉は眩しそうに見つめている。そして、そんな千葉をあたしは切ない思いで見つめた。
「彼氏って言うか…。まぁ、メル友みたいなもんですねぇ…」
あたしがそう答えると、弥生は露骨に嫌な顔をした。
「それって出会い系?キモッ!!そんなのやってる奴に、ろくなのいないってー!さくらさん、下手したら殺されるかもよ?」
「そうだぞ。いくら彼氏作るったって、会った事もないやつなんて危険だよ!」
ごもっともである…。このご時勢、何が起こるかわからない。でも、こうでもしなければ、あたしに出会いなどないのだから仕方ない。
「うわぁ!何してますか?シンディーだって!マジ無理。何人って感じ?何でどこの誰かも知らない奴に何してるか教えなきゃなんないの?」
油断した隙に、ひょういと弥生があたしの携帯を取り上げた。
「もしかして、彼氏?」
メイク中だった弥生が割って入ってきた。あたしが黙っていると、
「えぇ~?さくらさん、彼氏出来たの?おめでとぅ!」
弥生は勝手に決め付け色めき立った。
仕事へ行く前の弥生は丹念に化粧をしていた。きちんとブローされた髪の毛に、細い足を強調するスリット入りのワンピースを着た弥生の美しさはこのうえない。女のあたしでも見とれてしまう。
そんな弥生を、千葉は眩しそうに見つめている。そして、そんな千葉をあたしは切ない思いで見つめた。
「彼氏って言うか…。まぁ、メル友みたいなもんですねぇ…」
あたしがそう答えると、弥生は露骨に嫌な顔をした。
「それって出会い系?キモッ!!そんなのやってる奴に、ろくなのいないってー!さくらさん、下手したら殺されるかもよ?」
「そうだぞ。いくら彼氏作るったって、会った事もないやつなんて危険だよ!」
ごもっともである…。このご時勢、何が起こるかわからない。でも、こうでもしなければ、あたしに出会いなどないのだから仕方ない。
「うわぁ!何してますか?シンディーだって!マジ無理。何人って感じ?何でどこの誰かも知らない奴に何してるか教えなきゃなんないの?」
油断した隙に、ひょういと弥生があたしの携帯を取り上げた。