アンラッキーなあたし
「ほう?」

こ、殺されるぅ!

そう確信したその時、

「俺、桜庭さくらと付き合ってます」

千葉がついにぶちかました。

「へぇ?さくら、本当なの?」

ルコ先生の視線があたしに向けられた。

「ほ、本当です…」

あたしは蚊のなくような声で答える。

「きーこーえーなーい!」

怒鳴られ、びっくりして飛び出した心臓が、地球一周旅行して戻ってきた。

「なんだって?え?」

あたしは顔をあげると、今度は大きな声で叫んだ。

「つ、付き合ってます」

「そう」

え?それだけ?

ルコ先生はタバコをくわえ、火をつける。あたしはルコ先生の前に土下座した。
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