アンラッキーなあたし
「先生、あたしは人生を飴のごとく舐めまくり、自分の不幸は全て他人のせいにていた馬鹿者でした」

「さくら、馬鹿者じゃないよ…」

「えっ?」

「大馬鹿者だよ?」

顔を上げると、にっこり笑うルコ先生。

もう慣れました。こうゆうパターン。

あたしは再びひれ伏した。
「先生も知っての通り、あたしはブスで大馬鹿者な女です。けど、そんなあたしでも自分の力で幸せを掴む事ができました。だから、これからは、あたしみたいな女の子を助けてあげたいんです!誰にも相手にされず、悩み疲れ、占いを頼りにやってくる人を幸せにしてあげたいんです。どうかもう少しルコ先生のもとで学ばせて下さい!」

あたしはでんぐり返りしそうなくらい頭を下げた。

「顔を上げなさい。」

ルコ先生に言われ、恐る恐る顔を上げる。ルコ先生はこれまで見たことも無いくらい穏やかな笑顔を見せてくれた。

< 347 / 354 >

この作品をシェア

pagetop