アンラッキーなあたし

「あーあ、だめだこりゃ。自分の運命を変えようとしない人に他人の運命なんか変えられるわけがないんだ。とんだ詐欺師をやとっちまったもんだ。私も目がないねぇ」

ルコ先生は投げやりに言うと、新しいタバコをくわえた。

「何よ、何よ！さっきから、どうしてそんな意地悪なことばかり言うんですか？あたしはみんなに幸せになってほしいんです。あたしのことなんかどうでもいいじゃないですか！」

「きれいごと言ってんじゃないよ！自分で幸せを掴む力がないのに、どうやって他人を幸せにできるんだい？」

「だから、あたしの占いで…」

「あー、はい、はい。もういい。結構！あんたみたいなやつは占い師なんてやめちまいな！」

「言われなくてもやめてやりますよ！誰が占い師なんて…」