アンラッキーなあたし
愛しの中田さん
会社にやってきた中田さんを柱の陰から盗み見ながら、あたしは深い悲しみに暮れていた。

あと数日で、あたしはこの会社を去る。

ここに未練はない。しかし、中田さんに会えなくなるのは辛い。

ご飯をたべられなくなるより、大好きなヤンヤンツケボーがこの世から消えるより、中田さんに会えなくなるのが辛いのよ!

それもこれも…。

全部千葉のせい。

きーぃ!とハンカチを噛まずにはいられない。こんな鬱々とした日でさえ、中田さんの笑顔は眩しくて、(ついでに内田の頭も眩しくて)ちょっぴり癒されたあたしは、溢れ出そうになる涙をぐっと堪えた。

ああ、どうしよう。ここを辞めても中田さんと繋がっていたい。なにか方法はないだろうか?あたしと中田さんを繋ぐ何か?

何か、何か、何か…。
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