アンラッキーなあたし
ドク郎君とのお戯れにも飽きたあたしは、近くにあった分厚いレディコミをめくると読み始めた。

タイトルは「THE隣の不幸な女」

隣まで探しにいかなくてもここにいるっちゅうねん!

一人つっこみを入れながら、あたしはパラパラとページをめくった。

でも、他人の不幸ほど面白いものはないんだよな。

そう考えてしまう自分が嫌らしくて余計に虚しくなる。

ふと、ルコ先生の言葉を思い出した。

あたしは、こんな風に、お客さんの不幸話を聞いて喜んでいたのだろうか?

そう考えてすぐにかぶりを振った。

ううん。そんなはずない。だって、あたしは、あたしは…。
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