アンラッキーなあたし
あたしの運命
どぶ臭いアパートに帰ると、あたしは、ATMからおろしてきたお金をまじまじと見つめた。
初めて持つ百万円の束は想像していたよりずっと薄い。もっと分厚いものかと思っていたので、なんだか拍子抜けだ。
お札をぱらぱらすると、真面目腐った諭吉さんの顔が次々と現われ、あたしはわけもなく楽しくなってきた。パラパラ漫画みたいに諭吉さんの表情が変わればもっと面白いのに。と、つい、つまらないことを考えては、にやにやする。お札がめくれるたびにお金独特の匂いが鼻先に触れた。
幸福の香りだ。
これは、あたしの人生を切り開いてくれるお金。
そう思ったらたまらなく愛おしくなって、頬ずりをする。
LOVE U YUKICHI・・・
初めて持つ百万円の束は想像していたよりずっと薄い。もっと分厚いものかと思っていたので、なんだか拍子抜けだ。
お札をぱらぱらすると、真面目腐った諭吉さんの顔が次々と現われ、あたしはわけもなく楽しくなってきた。パラパラ漫画みたいに諭吉さんの表情が変わればもっと面白いのに。と、つい、つまらないことを考えては、にやにやする。お札がめくれるたびにお金独特の匂いが鼻先に触れた。
幸福の香りだ。
これは、あたしの人生を切り開いてくれるお金。
そう思ったらたまらなく愛おしくなって、頬ずりをする。
LOVE U YUKICHI・・・