秘密の相談室 2
しばらく考え込んだ一之瀬さんは、やがて何かを決めたかのように口を開いた。
「澪菜…聞こえてるか?俺には、視えないし…君の声も聴こえないけど、君に俺の声が届くなら…『ありがとう』と『また絵を描いていこうと思う』って伝えたい。そして、『お疲れさま…ゆっくり休んで』と言いたいよ」
澪菜さんに視線を向けると、彼女は両手を口許に宛てて、泣いていた。
『ありがとう…結くんも元気でね!………それと、吏真さん、陽菜さん、ありがとうございました』
泣き腫らした澪菜さんは、それでも最後に笑顔を見せて、消えていった。
―――――
―――
――
―
「終わったね…」
夕暮れの電車の中であたしはポツリと呟いた。
陽菜はというと…さっきからボーッと窓の外を見ているだけ…
「澪菜…聞こえてるか?俺には、視えないし…君の声も聴こえないけど、君に俺の声が届くなら…『ありがとう』と『また絵を描いていこうと思う』って伝えたい。そして、『お疲れさま…ゆっくり休んで』と言いたいよ」
澪菜さんに視線を向けると、彼女は両手を口許に宛てて、泣いていた。
『ありがとう…結くんも元気でね!………それと、吏真さん、陽菜さん、ありがとうございました』
泣き腫らした澪菜さんは、それでも最後に笑顔を見せて、消えていった。
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「終わったね…」
夕暮れの電車の中であたしはポツリと呟いた。
陽菜はというと…さっきからボーッと窓の外を見ているだけ…