秘密の相談室 2
「陽菜…?」

「……ん?」

「あ…あの…どうしたのかなあ…って…ボーとしてたし…」

不安そうな声と表情-カオ-で吏真は俺を見上げる。
そんな彼女を安心させるため笑みを作り話しかけた。

「大丈夫、吏真の方こそ疲れてない?」

「うん、あたしは大丈夫…」

会話はそこで途切れる。
停車駅で降り、俺たちはある所へ向かった。




「………此処って…」

「うん、例の美術館」

でもどうして?吏真は疑問に思うかもしれないが、この事件最初からどうも腑に落ちない。




―――それはきっと…彼らもそうだろう……
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