秘密の相談室 2
「蒼汰くん、ありあさん一日ぶり」

「陽菜くん…吏真ちゃんも、どうして…此処に…?」
「あたしは…ただ陽菜に着いてきただけで…ありあさんも、蒼汰さんに着いてきたんですか?」

「ええ、そうよ…蒼汰くん何も言ってくれなくて…」
女子二人からしたら俺と蒼汰くんの行動は不安だったみたいだ。
蒼汰くんが視線を此方に向けてきた。
俺に説明しろ…って言いたいんですね…
全く…人使いの荒い人だ。

「どうしても、腑に落ちないことがありまして…ね、美術館の警備委員さん?」
二人に説名しようと思ったとき人影が目に入った。
俺の一言で全員が、警備委員の方を見る。

「な……何を……言ってるのかな?上條さん?」

震える声の警備委員。
蒼汰くんが調べ上げたことを俺が推論する。

「惚けなくても良いんだぜ?警備委員の折野さん?」
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