秘密の相談室 2
「でも、ヘルメット被ってたからそう大した痛みじゃないでしょ?」

「香川、お前良くそんなこと言えるな?ヘルメットしてても、痛いもんは痛いんだよ?」


唯ちゃんの言葉に、陽菜は言い返す。
そんな二人の様子をあたしは楽しく見守っていた。

そしてお昼休憩に入った頃、一人の少年がこちらにやって来た。


「どうしたの?」

「母親とはぐれたのか?」

あたしと陽菜の問いに、男の子は首をふるふる降った。
違うのなら、なんだろう?と考える。
すると男の子は、こんな言葉を落とした。


「僕…一緒にご飯食べる人居ないんだ」


シュンとする男の子と困ったあたし達。
下手な判断は出来ないから、本部の方へと報告した。
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