秘密の相談室 2
涼太の寮のボランティアスタッフの女がこちらを見てる…いや、正確には俺じゃなく吏真だ。
その女の目は吏真を見て【なんで…あの子が…】という蔑んだ目で…
丁度良いところに、借り物競争に参加していた涼太がこちらに来て持ってきた紙は『今日知り合った人』という借り物のお題。
俺は吏真に涼太と借り物競争に参加させた。
最初吏真は、戸惑ってたけど、俺の意思を読み取ったのか、涼太に「行こっか?」と声をかけ、涼太と運動場のランナーコースへと繰り出した。


「……いつまでも、こちらに視線寄越すのやめてもらえません?」

「あら、何時から気づいてたの?」
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