秘密の相談室 2
桃井は鋭く俺を睨み付け、言葉を落とす。
「貴方のせいよ!!あなたが吏真姉さんのそばに居るから、吏真姉さん変わっちゃったんじゃない!」
「……ふぅ…とんだ言いがかりだな?」
「言いがかりって何よ!?」
「吏真の話、ちゃんと聞いてなかったのか?」
「………っ………だって…自分に、姉がいるって分かれば…一緒に暮らしたりしたいじゃない!?」
気持ちは解らなくもないが、逆ギレも良いところだ。
一方の吏真は、色素の薄い茶色の瞳を大きく見開く。
そして、申し訳なさそうに桃井の目を見て口を開いた。
「私の事を、思ってくださってありがとうございます。……でも、私は今の暮らしがとても気に入っていて、貴女方と暮らすことが想像できないし、したくもないのですよ」
「そ…そんな…考え直して!?吏真姉さん?」
「姉さんだなんて呼ばないで?
10年以上も離れてるのに、妹が居るなんて…今まで知らなかったのに…でも、春海さんの気持ちは、ありがたく受けとります」
「……うっ…うっ…」
気持ちの混んだんと、戸惑いのなかで出した吏真の答え。
泣いてる桃井を横に、彼女は用は済んだと言わんばかりに、歩き出す。
ペコリと会釈をして、俺は吏真を追った。
「貴方のせいよ!!あなたが吏真姉さんのそばに居るから、吏真姉さん変わっちゃったんじゃない!」
「……ふぅ…とんだ言いがかりだな?」
「言いがかりって何よ!?」
「吏真の話、ちゃんと聞いてなかったのか?」
「………っ………だって…自分に、姉がいるって分かれば…一緒に暮らしたりしたいじゃない!?」
気持ちは解らなくもないが、逆ギレも良いところだ。
一方の吏真は、色素の薄い茶色の瞳を大きく見開く。
そして、申し訳なさそうに桃井の目を見て口を開いた。
「私の事を、思ってくださってありがとうございます。……でも、私は今の暮らしがとても気に入っていて、貴女方と暮らすことが想像できないし、したくもないのですよ」
「そ…そんな…考え直して!?吏真姉さん?」
「姉さんだなんて呼ばないで?
10年以上も離れてるのに、妹が居るなんて…今まで知らなかったのに…でも、春海さんの気持ちは、ありがたく受けとります」
「……うっ…うっ…」
気持ちの混んだんと、戸惑いのなかで出した吏真の答え。
泣いてる桃井を横に、彼女は用は済んだと言わんばかりに、歩き出す。
ペコリと会釈をして、俺は吏真を追った。