秘密の相談室 2
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ビックリした…。
自分に妹が居たなんて、思いもしなかった。
春海さんの申し出を断って、ここまで走ってきたけれど…彼女達と一緒に生活をして、陽菜との生活がなしになるのがこの上なく、怖かった。

砂を踏む音と、聞き慣れた声が聞こえる。

振り向くと、息を切らした陽菜がそこに居た。


「……大丈夫か?」

「うん、ごめんね…急に抜け出して…」


かけられた言葉に、何を言って良いのか分からず謝罪の言葉を口にした。

後ろからそっと体温が感じる。
抱き締められてると感じるのに、コンマ一秒時間が掛かったが理解はできた。
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