秘密の相談室 2
その翌日から彼女の様子を探るべくなるべく登下校を一緒にする様にした。

すると…


コツコツ…



コツコツ…


俺たちを追う靴の音…
吏真の手を取って走って人気の多い大通りに出た。


「……はぁ…はぁ…
なんだ…今の…」

隣を見ると吏真の顔色は蒼白…

「………こ…
怖い…」

彼女の震える手をもう一度握ってアパートまで歩いて帰った。







「二人とも勘はいいのね?」
「……… 彼は俺の友人だし女の子の方ははじめてみる」

一組の男女がそんな会話をしているとは気づかず

俺は吏真のストーカーを探す事に専念しようとした。
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