秘密の相談室 2
あたしのその様子に気づいた陽菜は自嘲し一言「ごめん…」と呟いた。

別に謝る事でもないんだけど…気持ちがどうも追い付いていかない。
頷くことすら出来ないなんて情けないなあ…
こうしてすがって甘えてしまう。

重い空気の中、藍希くんは言葉を紡ぐ。


「こうして落ち込んでても仕方ないから、取り敢えず目先の問題解決しちゃわない?」


「そうだな…吏真、澪菜さんに病院に居たときの様子聞いてもらえるか?」


半ば藍希くんに促され、陽菜はあたしに澪菜さんと話すよう促す。

その澪菜さんはというと…さっきの、重い空気でオロオロとあたし達を心配していた。
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