秘密の相談室 2
―――――…………

時は少し巻き戻り三日前
蒼汰とありあは、とある病院に変装して忍び込んでいた。

「澪菜さんの担当していた松下医師…彼の情報を探らなければ…」

「俺はパソコンで、情報を探る。ありあは、看護士や医師にやつの情報を聞き込みしてきて」

「了解」


二人は、それぞれ分担して自分達がやるべき仕事をするために別れた。


ちなみに変装した二人の格好は、蒼汰が事務医員、ありあは看護士といった感じだ。


「深野さん、もう仕事慣れたのね」

「はい、でもまだ出来ないところも沢山ありますよ」
「新人にしては呑み込み早いって婦長が言ってたわ」
「そうなんですか?私よりも早い子は沢山要るでしょうに」

ありあは、先輩看護士と雑談を楽しみながら、自分の話すタイミングを探っていた。
ちなみに彼女が看護士関係の仕事が早いのは、相手の行動を素早く見ていた為である。
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