リス君とキリンちゃん
「「ねぇ」」
同時に喋ってしまった。
なんか恥ずかしい
「ごめん。紗結から喋っていいよ」
「いやぁ、琉季から、喋って?」
「え、うん…」
すると琉季は足を止めて私と向き合った。
私も足を止めて琉季を見た。
「紗結は、小さい男…嫌い?」
「小さい男?なんで?」
「いや、俺…小さいから。
もしもさ、もしも だよ?
俺みたいな自分より小さい男と付き合って って言われたら、嫌だ?」
もしもの話をしてるのに、
何故か本当に告白された気になって
ドキドキしてしまう。
「い、いやじゃないよ?
それに私、身長とか気にしないし。
逆にさ私みたいな、自分より背が高い女の子に付き合って って言われたら…
嫌だ?」
「嫌じゃない」
「そっか…」
『嫌じゃない』
その言葉を聞いて、すごくホッとした。