貴方の為に流した血


「腹が減った…」


そんなことを、つぶやくキルト。


「…私で良ければ」


髪を後ろにやって、首筋をさらす。


「すまないな。早速いただく…あ。昨日はいきなり悪かった」


「いえ…」


「お前の血は人間の中でも極上のようだ」


そう言い、ベッドの脇に立ち尽くしていた私の腰を引き寄せて…


ベッドに押し倒した。








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