貴方の為に流した血


身体から、何かが無くなっていく感覚。


血、だ。


キルトがヴァンパイアなんだって実感する。


ちぅ…と音を立てて唇を離す。


「ごちそうさま…っと危ない」


ベッドから落ちそうになった私をキルトが支えてくれる。


「ありがとう、ござ…います」


紅い瞳に見つめられると、もう崩れてしまいそうだ。









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